「儒蔵」精華編の主要部分が完成 中日韓越の学者が共同編さん

21日、「儒蔵」精華編の成果展で披露された精華編の中国部分282冊。（北京＝新華社記者/魏夢佳）

【新華社北京4月22日】中国、日本、韓国、ベトナムの専門家や学者の力を結集し、世界の儒学典籍と文献を全面的に整理する学術プロジェクト、「儒蔵」編さん事業が、約20年にわたる努力を経て重要な成果を収めた。

中国の北京大学図書館で21日、「儒蔵」精華編の成果展が開催された。同大学副校長で「儒蔵」編さん事業首席専門家の王博（おう・はく）教授は、全体の進ちょく具合について、「儒蔵」精華編中国部分の510種、282冊は全て整理を終えて出版され、文字数は2億字近くに及んだと紹介。「『儒蔵』精華編の主要部分が順調に完成したことで、プロジェクトは新たな段階に入ることになる」と述べた。

「儒蔵」精華編の主要部分が完成 中日韓越の学者が共同編さん

21日、「儒蔵」精華編の成果展で披露された典籍。（北京＝新華社記者/任超）

同プロジェクトは、中国の儒学の伝世文献、出土文献、域外文献を一つにまとめる重要な学術的実践で、中国と外国の儒学典籍を体系的に整理するこれまでで最大規模の基礎的文化プロジェクトでもあり、中国と外国の儒学典籍、文献3千種以上を網羅的に編さんする。第1段階は「儒蔵」精華編で、主に中国の重要な儒学文献510種と、韓国や日本、ベトナムの歴史上、漢文体で書かれた儒学文献160種を収録する。160種の内訳は日本51種、ベトナム20種、韓国89種となっている。

中国と外国の研究者の力を結集するため、同大学はこれまでに中国と海外の大学や研究機関約100カ所から専門家と学者400人以上を招聘し、共同で研究を進めている。韓国、日本、ベトナムからは学者約100人が研究に加わっている。「儒蔵」精華編の中国部分は、中国の儒学伝世文献458種、出土文献52種を収録。韓国、日本、ベトナム部分の編さん作業もそれぞれ同時に進められている。

「儒蔵」精華編の主要部分が完成 中日韓越の学者が共同編さん

21日、「儒蔵」精華編の成果展の資料を見る来場者。（北京＝新華社記者/魏夢佳）

より多くの研究者と読者が儒学文献へ容易にアクセスできるよう、「儒蔵・精華編」のデジタルプラットフォームがすでに、オンライン上で試験運営されている。

王博氏によると、同事業の第2段階に当たる「儒蔵」完本の編さん作業も間もなく始まり、「精華編」を含む3千種余りの文献を収録し、文字数は約10～12億字となる予定。中国の豊富な儒学典籍や文献をベースに、4カ国の歴史的価値のある儒学文献をほぼ包括するという。（記者/魏夢佳）

「儒蔵」精華編の主要部分が完成 中日韓越の学者が共同編さん

北京大学で開催された「儒蔵」の韓国、日本、ベトナム部分の編さん作業会議で、日本の学者と記念撮影する中国の著名な哲学者、湯一介（とう・いっかい）氏（右から3人目）。（2011年1月撮影、北京＝新華社配信）

「儒蔵」精華編の主要部分が完成 中日韓越の学者が共同編さん

北京大学で「儒蔵」の編さんについて話し合う中国と日本の学者。（2011年1月撮影、北京＝新華社配信）

「儒蔵」精華編の主要部分が完成 中日韓越の学者が共同編さん

21日、「儒蔵」精華編の成果展で、プロジェクトの状況を紹介する北京大学の王博教授。（北京＝新華社記者/魏夢佳）

「儒蔵」精華編の主要部分が完成 中日韓越の学者が共同編さん

21日、「儒蔵」精華編の成果展で披露された精華編の典籍。（北京＝新華社記者/任超）

「儒蔵」精華編の主要部分が完成 中日韓越の学者が共同編さん

21日、「儒蔵」精華編の成果展の開幕式。（北京＝新華社記者/任超）

「儒蔵」精華編の主要部分が完成 中日韓越の学者が共同編さん

21日、「儒蔵」精華編の成果展を見学する来場者。（北京＝新華社記者/任超）

转载自新华社

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